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監修者
大学講師(専門:心理学)
佐藤 栄晃
さとう ひであき
アコム |
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アコムで延滞したらどうなるの? 延滞のデメリット
突然の出費などによってお金を準備できず、アコムの返済を延滞してしまうことがあるかもしれません。そういった場合どんなデメリットがあるのでしょうか。返済が遅れた期間に沿って見ていきましょう。
【アコムで延滞したときのデメリット】
- 金利が高くなる
- 電話で連絡がくる
- 信用情報機関に延滞情報が登録される
- カードの利用が停止されたり、新規借入ができなくなったりする
- 法的手続きをとられる
金利が高くなる
まず返済が遅れて生じるデメリットは、遅延損害金が発生することです。
アコムで返済が遅れてしまったら、返済期日の翌日からこの遅延損害金が発生します。
アコムの遅延損害金は、貸付最大金利(年18.0%)よりも高い年率20.0%です。この20.0%を遅れた日数に応じて支払うわけですから、問題なく借り入れしているときよりも負担が大きくなってしまいます。
利用者が支払う遅延損害金は、次の計算式で算出されます。
【遅延損害金の計算式】
残高×遅延損害金年率÷365日(うるう年は366日)×遅延日数
- カードローンの借入残高20万円、5日間延滞した場合
20万円×0.2÷365日×5日=約547円
- カードローンの借入残高20万円、7日間延滞した場合
20万円×0.2÷365日×7日=約767円
- カードローンの借入残高20万円、10日間延滞した場合
20万円×0.2÷365日×10日=約1095円
5日間延滞した場合は約547円と利息は少なく見えますが、1週間、10日と滞納を続けると総額は増え、延滞期間が延びるほど、返済が難しくなってしまいます。
電話がかかってくる可能性がある
延滞してしまったにもかかわらずアコムに連絡しなかったり、しばらくの間返済しなかったりした場合は、アコムに登録した利用者の電話番号に個人名で電話がかかってきます。
この電話を無視してしまうとどうなるのでしょうか。
携帯への電話に出なければ、次は自宅の番号にかかってきます。こちらも個人名でかかってきますが、家族が出た場合などは借り入れをしていることがバレるリスクが高くなるでしょう。
さらに電話を無視してしまうと、返済期限と返済金額が記載されている封筒やハガキが送付されます。差出人は「ACサービスセンター」となっているため周囲にバレるリスクは少ないですが、その後も滞納が続くと、今度は督促状が自宅に届くことになります。
直接取り立てが来たらどうしようと不安になる人もいるかもしれませんが、アコムは貸金業法によって取り立て行為が規制されているので、訪問による取り立てなどは基本的にありません。
貸金業法では、以下のように取り立て行為を規制しています。
貸金業を営む者又は貸金業を営む者の貸付けの契約に基づく債権の取立てについて貸金業を営む者その他の者から委託を受けた者は、貸付けの契約に基づく債権の取立てをするに当たつて、人を威迫し、又は次に掲げる言動その他の人の私生活若しくは業務の平穏を害するような言動をしてはならない。
61日以上延滞すると信用情報に登録される
アコムへの返済を2ヶ月以上延滞すると、個人信用情報機関に延滞記録が登録されてしまいます。
個人信用情報機関とは、クレジットカードやカードローンの利用履歴などが登録される機関です。ここに登録された情報は、新たにクレジットカードを作ったり、ローンを申し込んだりしたときの審査の際に、他の金融機関などがチェックすることができるようになっています。
クレジットカード会社やローン会社は、当然ですが返済が滞るリスクがある人とは契約したがりません。そのため、審査に通らない可能性が高くなってしまいます。
ブラックリストに登録されたら、カード利用停止や新規借入ができなくなる
「返済を延滞したらブラックリストに登録される」などと聞いたことがあるかもしれません。ここでいう「ブラックリストに登録されている」状態というのは、実際にリストがあるわけではなく、個人信用情報機関にネガティブな情報が登録されていることなどを指します。
一定期間アコムへの返済が滞ると、「この人はお金をなかなか返さない人である」といった情報が登録されてしまいます。このような状態になると、アコムでローンカードを利用できなくなったり、他のカードローンの契約が解除されたりするなど、アコム以外との契約にも影響が出ることがあります。
最悪の場合、法的手続きをとられることも
さらに数ヶ月の間アコムからの督促を無視し、連絡もしないでいると、アコムから借入残高の一括返済やカードローンの強制解約をする旨が伝えられます。
ここまできても無視し続けていると、次は法的措置がとられる段階へと進んでいきます。
アコムが裁判所に対して利用者の財産差し押さえの申し立てを行い、利用者が返答しなければ、財産(預金・不動産・車両など)の差し押さえが行われてしまいます。こうなると、これから入ってくるであろう給与などの財産についても自由はなくなってしまうのです。
まだ返済日前! 延滞しそうなときの対策
アコムからの連絡をよほど無視し続けない限り、法的手続きがとられる段階までは進みません。ですが、電話が自宅にかかってくることだけでも不安で仕方ない方もいるかもしれません。
もし返済日前に延滞しそうだと気づいたら、次に挙げるそれぞれの方法で支払うことができないか考えてみましょう。
最少返済額を確認する
アコムでは、「最後に借り入れしたときの借入残高」に「一定の割合」を掛けた金額を「最少返済額」と定めており、この最少返済金額以上を返済すれば、延滞にはなりません。
アコムでは、定率リボルビング方式で返済金額を計算します。
例えば、契約極度額(契約時の融資可能な最大金額)30万円の人が、実質年率18.0%で10万円借り入れた場合は以下のようになります。
10万円(借入残高)×4.2%(一定割合)=4200円
アコムの契約極度額による一定割合
契約極度額 | 一定割合 |
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30万円以下の場合 | 借入残高の4.2%以上 |
30万円超、100万円以下の場合 | 借入残高の3.0%以上 |
100万円超の場合 | 借入金額の3.0%以上 借入金額の2.5%以上 借入金額の2.0%以上 借入金額の1.5%以上 |
参考:https://www.acom.co.jp/return/repayment/
このように、4200円が最低限払わなければいけない金額になります。
この金額さえ支払っておけばその月は返済できたことになるので、支払いが厳しそうなときは一度ご自身の最少返済金額を確かめておきましょう。
アコムに電話して相談する
返済日を少し後ろにずらせれば支払うことができそう、ということもあるかもしれません。
このような場合はアコムに電話し、返済日の変更などを相談しましょう。
問い合わせ窓口:アコム総合カードローンデスク
電話番号:0120-629-215
受付時間:平日9:00~18:00
返済を待ってもらえる可能性も
電話でしっかり説明すれば、返済期間を延長してもらえる可能性もあります。
支払えない理由や、いつまでに支払うことができるかといった要件をこちらからしっかり伝えることが大切です。
どれくらいの期間待ってもらえるかは、借入状況などによって変化しますので、まずは相談してみてください。ただし、返済日の延長ができたとしても、遅れた日数分だけ遅延損害金の支払いが発生することは覚えておきましょう。
一時的な金欠なら、他のカードローンで借りて返済する方法も
給料日前など直近で確実にお金が入る予定があれば、他のカードローンからお金を借りて返済することもできるかもしれません。
しかし、アコム1社の返済さえ危うい状況ならば、さらに借入先を増やすのはおすすめできません。返済のための借り入れは、さらなる借り入れを呼んでしまうことにもなりかねないからです。
このような場合はなるべく早くアコムに相談し、返済日を調整してもらえるようにしましょう。
返済日を過ぎてしまった! 延滞してしまったときの対策
なるべく返済日前にアコムに連絡したいところですが、うっかり忘れていて返済日を過ぎてしまうことがあるかもしれません。
しかし返済を延滞すると、自宅への電話や督促状の送付、信用情報機関に延滞記録が登録され、最悪の場合は、財産の差し押さえや自己破産をしてしまうことにもなりかねないのです。
もし延滞に気づいたら、こうした状況に陥らないためにも早めに手を打ちましょう。
気づいたらすぐアコムに電話をする
延滞してしまったらとにかく、アコムにすぐ電話をするようにしてください。
アコムから督促がきた後に電話するよりも、早めにこちらから電話したほうが心証を悪くせずに済みます。
問い合わせ窓口:アコム総合カードローンデスク
電話番号:0120-629-215
受付時間:平日9:00~18:00
この電話では返済計画の相談にものってもらえますし、自宅や勤務先に電話がかかってきたり、督促状が家に届いたりすることを回避できる場合があります。
どうしても返済できない場合、債務整理という方法も
どうしてもお金が準備できず、返済ができなくなってしまうことがあるかもしれません。こうした場合には、債務整理という方法も考えましょう。
債務整理とは、法的な手続きによって返済額を減額したり、支払いに猶予をもたせたりして、借金の整理をすることを指します。
アコムとのやり取りについては、専門家である弁護士・司法書士が代理人となって対応しますので、自分では手に負えないと感じたら、相談してみることをおすすめします。
ただし、債務整理をすると、個人信用情報機関に任意整理したという情報が登録されるといったデメリットがあります。例えば、カード会社の審査に通らなくなったり、住宅ローンや自動車ローンなどの契約や新たな借り入れができなくなったりすることもあるので、覚えておきましょう。
債務整理を専門家に依頼する場合には、以下のポイントをチェックしましょう。
【債務整理を専門家に依頼するときのチェック項目】
- 債務整理を得意としているか
- 無料相談にのってもらえるか
- 通いやすい場所にあるか
こんな場合は延滞になる?
最後に、どんな場合に遅延になってしまうのか? という疑問にお答えします。
最少返済金額より少ない金額を振り込んでしまった場合
返済については、決まった最少返済額以上を毎回支払うことでカウントされます。
そのため、返済金額が最少返済額に足りていない場合で、支払期日を過ぎてしまうと延滞として扱われます。
前の月に2ヶ月分返済したため、今月は返済しなかった場合
もし2ヶ月分の金額を先に支払った場合、その月の支払い分以上の金額については元金の返済に充てられます。
先に支払ったことによって元金が0円になれば、完済ということになり、次の月に返済する必要はなくなります。一方、次の支払日に元金の残高がある場合は、先月多く支払っていたとしてもその月の支払い分を返済しなければ、延滞として扱われてしまいます。
- 例1)元金残高4000円、毎月の最少返済額2000円、先月の返済額4000円の場合
→完済となり、次の月の返済はありません。
- 例2)元金残高6000円、毎月の最少返済額2000円、先月の返済額4000円の場合
→元金残高が2000円残っているため、今月も支払う必要があります。
祝日で指定の返済日に振込できない場合
毎月の指定日がアコムの休業日(土・日・祝日、年末年始)であった場合は、翌営業日が返済期日となります。そのため、休業日明けすぐに支払いをすれば延滞として扱われません。
また、口座振替の場合、アコムの返済期日は「毎月6日」となります。6日が金融機関の休業日の場合は、翌営業日が口座振替日になります。