【体験談】世帯分離で1ヶ月の入院費が半分~3分の1以下になる

今年9月に父親が他界しました。
約1年ちょっとの闘病生活でしたが、この1年間で医療費や介護保険など、色々なことを学ぶ機会にもなりました。
そこで医療費の支払いで生活が困窮している人にぜひお伝えしたいことがあり、この記事を書くことにしました。

役所に書類1枚提出するだけで、入院費などの医療費が約半分~3分の1くらいになる制度があります。
これは俗に言われている高額医療費限度額や医療費控除とは全然別物ですし、自分で手続きをしなければ何の見返りも受けることはできません。

世帯分離をすれば、医療費を半分~3分の1にすることができる

最初に誤解の無いように言っておきますが、この方法ですべての人の医療費が半分~3分の1になるという話ではありません。

我が家のように、低所得の世帯であればかなり高い確率で医療費を抑えることができますが、高所得の人では効果はありません。

我が家の状況

まず当時の我が家の状況を簡単にまとめておきます。

  • 家族構成=父親(76歳)、母親(68歳)、私(36歳)の3人家族です。
  • 収入=父親(国民年金48万円/年)
  • 母親(国民年金+厚生年金82万円/年)
  • 私(給与所得520万円/年)

私の実家は自営業をしていたこともあり、国民年金もわずかしか貰うことができず、月々の生活もままならない状況でしたので、私が月10万円ほど家に入れていました。

それでも月の生活費は、父年金4万、母年金7万、私からの援助10万の20万ほどです。家のローンもあと3年ほど残っており、それに光熱費や食費、祖母の老人ホーム費用を払うと、ほぼギリギリの生活状況です。

そんなとき、父親が体調を崩し入院することになりました。生活が苦しかったこともあり、医療保険や生命保険は加入していませんでした。

最初は検査がメインだったので、1週間ほどで退院したのですが、それでも病院からの請求は9万円弱だったと思います。内訳としては医療費8万円くらいに、食費やテレビレンタルなどで1万くらいだったと思います。

我が家は祖母が老人ホームに入所しており、毎月10万円ほど支払っています。これでは到底月々の生活が成り立ちません。

父親の病状もおもわしくなく、今後も定期的に入退院を繰り返すだろうと医師に言われました。

病院のソーシャルワーカーに相談した結果

大きな病院にはソーシャルワーカーと呼ばれる相談員が常駐しており、医療全般の相談や医療費の相談などをすることができます。我が家も入院費などの不安から、その病院のソーシャルワーカーに相談することにしました。

そんな事情を知ったソーシャルワーカーさんに薦められたのが「世帯分離」という方法でした。

この世帯分離とは、一緒に住んでいながら世帯を別々にするという方法らしく、そうすることで収入も分けることが出来るのだそうです。

つまり、父親と母親を1つの世帯にし、私が単独で別の世帯になるという方法です。こうすることで、世帯収入を父と母だけにすることができ、世帯収入が低い父母世帯であれば、医療費を大幅に抑えることができると教えてくれました。

世帯分離をした結果

ソーシャルワーカーの人に教えられたとおり、役所へ行き世帯分離の申請をしました。

申請は書類を1枚書いて提出するだけの非常に簡単なものでした。一応世帯分離をするにあたり審査みたいなのがあると言われたのですが、わずか10分ほどで問題なく世帯分離することができました。

そして世帯分離をした結果、父親の入院費がどうなったかというと、約20日間ほど入院したのですが、医療費や食費、テレビレンタル料など全て含んでも4万円弱ほどでした。内訳としては、医療費24600円、食費や雑費などで14000円ほどだったと思います。

医療費だけでみると、8万円だったのを24600円にまで減らすことができました。

この世帯分離をすることで、父母世帯だけの収入で医療費の限度額が決められるようになるので、我が家は低所得Ⅱという区分に分類されることになり、1ヶ月の医療費が100万円掛かったとしても、我が家が支払う医療費は24600円しか負担をしなくていいことになりました。

その世帯の収入次第では、1ヶ月の負担額は15000円になることもあるそうです。

ちなみに、この制度を利用することで入院費だけでなく、外来医療費の限度額も大幅に減らすことができます。

我が家の場合は、たまたま良いソーシャルワーカーさんが担当だったので、この世帯分離という制度を教えてくれましたが、こちらから「このような制度があるんですよね?」と尋ねない限り、世帯分離で医療費を減額する方法などをアドバイスしてくれないソーシャルワーカーさんも多いと聞きますので、かかりつけの病院に常駐しているソーシャルワーカーさんに自分から進んで相談してみることをお薦めします。

~記事のまとめ~

この世帯分離という方法を知らないままだったら、我が家は本当に切迫してしまっていたと思います。

なんとか世帯分離をすることで月々の医療費を軽減することができたので良かったですが、このような制度を利用すること自体悪いことではありませんし、恥ずかしいことでもありません。

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