葬儀後にも収入と出費がある
葬儀が終わって一息つきたいと所ですが、実はそうも行きません。
葬儀後には、やらなければならないことが山のようにあります。 その一部を紹介したいと思います。
葬儀後の各種手続きについて
葬儀が終わると故人の整理について考えなければなりません。 役所への届出や保険会社への申請などもありますし、財産の相続問題もあります。
遺産などの話になると不動産問題や相続トラブルの問題も関係してるので、ココではあえて詳しく触れないでおきますが、財産はマイホームだけという場合でも結構手続きが面倒ですし、それなりの費用が掛かることは理解しておきましょう。
私の場合、亡くなったのが75歳になる父親だったので、手続きは年金と保険金などがメインでした
葬儀後の出費について
まずは葬儀後に出て行くお金の話しをしたいと思います。 葬儀後の出費として代表的なのが、香典返しに掛かる費用です。
父の場合、葬儀のときに1500円ほどの礼品をお渡ししたので、香典5000円までの人には別途香典返しはしませんでした。 それでも1万円以上の香典を包んでくれる人は結構いますので、香典返しとして15万円ほど掛かりました。 参列者80名くらいの規模の葬儀でもこれくらいの香典返しが必要になるのですから、香典返しとして20万から30万円くらいの予算を考えておくのが良いと思います。 それと葬儀のときにお花を出してくれたり、お供え物や提灯を出していただいた方へのお礼も忘れないようにしましょう。
その他、大きな出費としては自宅の名義変更などに掛かる費用ですね。 父親は飲食店を経営していたので、そのときからお世話になっていた司法書士さんにお願いすることにしました。父 の知人だったこともあり、それなりにお安くしてもらったのですが、名義変更などの費用として12万円ほど掛かりました。
結局は香典返しと名義変更だけでも、30万円弱の出費が掛かった計算になります。 葬儀代だけに目が取られていたので、正直この出費は痛かったというのが本音です。
あ!そうそう忘れていましたが、初七日と四十九日の法要のときにお坊さんにお渡しするお布施も忘れてはいけません。 私の場合は事前に経済的余裕がないことを伝え、お布施の額もあまりお渡しできないことを伝えていたので、そう多くの出費にはならなかったのですが、それでも初七日に1万円(お車代とお食事代として)と四十九日のときに3万円と粗品(5000円相当の銘菓)をお渡ししました。
ちなみに我が家は親族が遠方なので、初七日も四十九日も大々的な法要はせず、家族とお坊さんだけでお経をあげて頂いたくらいです。 なので、初七日や四十九日の法要を親戚集めてする場合には、飲食費や会場費などもそれなりに必要になると思います。
葬儀後の収入について
葬儀後に入ってくるお金も多少ですがあります。 父親は年金受給者だったので、年金の未払い分として1ヵ月分を受け取ることができましたし、健康保険から葬祭費みたいな名目で給付金が支給されました。
年金というのは、基本的に偶数月に2ヵ月分を支給されるようになっているため、死去した月によって未払い年金が発生します。 私の父は8月に他界したため、8月分を未払い年金として頂くことができました。 これが9月に死去していれば8月分と9月分の2ヵ月分が未払い年金として支給されるそうです。 ただしこの未払い年金は、申請してから支給されるまでに相当時間が掛かります。 私の場合は、8月末に申請して、未払い年金が振り込まれたのが12月の中旬くらいでした。
次に葬祭費の支給についてですが、これは加入している健康保険から支給されるようです。 国民健康保険や後期高齢者の場合は、市区町村に申請をすれば数万円が支払われますし、社会保険加入社の場合は、社会保険組合から数万円が支給される仕組みになっています。 父の場合は後期高齢者だったので、市区町村に申請をして支給して頂いたのですが、金額は2万円でした。多くの自治体では1万円から5万円くらいというのが一般的なようです。
それと葬儀後の収入として自宅へお線香を上げに来てくださる方も結構いました。 どうしても用事で葬儀に参列できなかった人、亡くなったことを後になって知った方などです。 父の葬儀では80名ほどの参列者(通夜・告別式)にきて頂けたのですが、これくらいの規模の葬儀であれば、葬儀後に自宅へ焼香しに来てくれる人は5組~10組ほどでした。
わざわざ自宅まで焼香しに来てくれるくらいですから、故人とは結構縁が深い方が多く、香典の額も1万円以上包んでくれるケースが多いように思います。 私のように経済的余裕が無い家庭には、正直このご香典がすごく助かりました。