【体験談】貯蓄がない家のお葬式

私は2014年の夏に父親を亡くしました。家には貯金もなく、父の余命宣告を受けてからずっと葬儀代の心配をしていました。

私と同じように貯金が少なく、両親の葬儀代などに不安を抱えている人も多いでしょう。

この記事では、葬儀社で出した葬儀の見積もりや、実際にかかった費用の内訳などを紹介していきます。

私の体験談が、葬式代に不安を覚えている人たちの参考になれば幸いです。

父親の葬儀を行い、私が感じたこと

医者から父親の余命があと1ヶ月であると告げられたとき、父親の治療が長期に渡り、数回の手術や入退院を繰り返したことで、貯蓄はほとんど底をついている状態でした。

そのため、少しでも葬式代を抑えることはできないかと、葬儀社などを数社回って話を聞いたり、ネットで話題の格安葬儀などに電話をかけ、詳しい説明を受けたりもしました。

結果として、自分でも納得のいく形で父親を送ってあげることが出来たのではないかと思います。

葬儀社3社で見積もりをした結果

まず第一に考えたのが、どれくらいの費用で葬儀を出すことが出来るのか?という不安でした。

医者からは持っても1ヶ月と言われていたので、父親の看病などと並行する形で葬儀の準備を始めることができたのは、今思えばすごく良かったと思っています。

数件の葬儀社に相談をすると、見積もり金額はバラバラになりました。

こちらが伝えた希望はどこも一緒で、

  • 低予算
  • 通夜と告別式は行いたい
  • 菩提寺が無いので紹介して欲しい 
  • 参列者はおおよそ50名から60名くらい

といった感じです。

まず、私が住んでいる街に昔からある老舗の葬儀社に相談をしてみると、見積り予算はおおよそ100万円~120万円ほどになりました。
一方、一番近所にある比較的新しい小規模の葬儀社に相談すると、おおよその見積り額は80万円弱となりました。

また、ネットで格安葬儀を宣伝している「イオンのお葬式」と「小さなお葬式」にも電話の無料相談をしたのですが、希望する斎場が利用不可という回答だったので断念。ちなみに希望する斎場が利用可能だった場合は、50名くらいの飲食費と寺院へのお布施を合わせてと70万円~80万円くらいになるいわれました。

比較した結果、近隣の小規模葬儀社へ依頼

葬儀の参列者は父母方の親族、町内会の近隣住民、そして私の友人などを想定していました。

ざっと計算しても親族10名~15名、町内住民10名~20名、私の友人と会社関係者10名~20名くらいだと考えていましたので、最小で30名弱、最大でも60名弱です。

この計算はそう大きく間違っておらず、実際の参列者は通夜と告別式をあわせて75名ほどでした。

増えた要因は、思っていたよりも近隣住民の方が参列してくれたことにあります。
ほとんど付き合いがなかった近隣住民の方でも、やはりご年配の方などは同じ町内というだけで参列してくれたようです。

近隣住民の方が来てくれた通夜の参列者が58名、告別式が34名くらいでした。この中には、通夜と告別式両方出席してくれた方も含まれています。

つまり、このくらいの参列者を想定しているのであれば、地元密着の小規模葬儀社でも十分対応可能です。
この葬儀社にしてよかったと思える点は、料金が明瞭だったこと、近隣住民の方が徒歩で来ていただける葬儀場で葬儀を行えたことです。

実際に掛かった葬儀費用

葬儀の総費用は、私が想像していたよりも少しだけオーバーしてしまいましたが、実際には想定したよりも支出は少なくて済みました。

理由は予想していたより多くの参列者に来ていただいたことで、香典が多く集まったからです。

実際にかかった葬儀費用と集まった御香典

色々な葬儀社に話を聞いて回ったので、葬儀本番前にはある程度の予算を自分なりに想定することができました。
私が葬儀前に想定していた予算は以下の通りです。

予想していた葬儀費用の内訳

    • 葬儀費用…50万円~60万円(霊柩車や斎場費など全て含んだプラン
    • 飲食費用…5万円~7万円
    • お布施額…15万円
    • 香典額…50名参列で30万円程度

想定葬儀費用の合計…70万円~82万円(香典から差し引いた手出し想定金額40万~50万円)

実際に掛かった葬儀費用の内訳

    • 葬儀費用…62万円
    • 55万円のコース+追加発注した会葬返礼品30個分、追加注文したお花代や灯篭代など
    • 飲食費用…8万円
    • 通夜は5,000円のお寿司4つ、3,000円のオードブル4つ、ビール、ジュース代など、告別式当日の朝食と火葬場での昼食仕出しなど
    • お布施額…17万円
    • 通夜、告別式の読経料+戒名料12万円、初七日2万円、四十九日3万円
    • 香典額…67万円
    • 参列者75名から頂いた63万円、後日自宅へ来訪頂いた方6名から頂いた4万円を合計した金額

実際の葬儀費用合計…87万円(香典から差し引いた金額24万円)

実際に自分が葬儀を出して思ったこと

私が実際に父親の葬儀を出して思った正直な感想は、思ったよりも参列者が多かったこと、そして香典に包まれている額が予想以上に多かったことに驚きました。
私は友人の親の葬儀などに参列しても3,000円から5,000円ほどしか包んだことがなかったのですが、友人の中には1万円包んでくれる人もいましたし、何より親戚からの香典額が多かったです。

父方の親族はほぼ2万円以上、母方の親族も1万円~2万円ほど包んでいてくれたので、参列してくれた親族の数は少なかったですが、それでも費用面で大きく助けてもらうことができました。

さらに近所の方が多く参列してくれたことにも助けられました。
私の家は10年ほど前に引っ越してきたので、それほど古くからお付き合いがある人は近所にいなかったにもかかわらず、予想以上の方が参列してくださいました。また、以前住んでいた地域の方も、新聞のおくやみ欄を見てわざわざご焼香を上げに来てくれました。

そして一番感謝しているのが、寺院へのお布施についてです。
先ほども書いたように違う地域から引っ越してきたので、菩提寺を持つこともなく過ごしてきました。葬儀社に紹介されたお寺の僧侶の方に事情を話すと「お布施は0円でも1万円でも構いません。自分の生活を苦しくしてまでお布施をする必要は無いんですよ」と言って頂けて気持ちが軽くなりました。「お布施は戒名代を含めても10万円ほどしかお支払いできませんがお願いできますか?」と素直に伝えることもできましたし、事前にそれで承諾いただけたので、お布施の額で必要以上に悩む必要はなかったです。

思っていたよりもご香典が多く集まったので、伝えていた金額よりも多くお布施を渡すことができましたし、初七日も四十九日もお経を上げていただくことができました。

~記事のまとめ~

私の家のように、事前に死期を告げられることがあるとは限りませんが、それでも葬儀の準備を日頃からしておくことが重要なのだと思いました。

もしものときに何処の葬儀社にお願いするのか?
お寺の手配をどうするのか?
お布施の額はいくらほど必要か?
だいたい何人くらいの参列者に来ていただけるのか?

それらを家族で話し合っておくことを強くおすすめします。

そうすることで、突発的なお葬式にも慌てずに対応できるのだと思います。

実際に数ヶ月前に葬儀を出したからこそ言えるのですが、お葬式を出すにあたり、一番重要なことは事前に何処まで準備をしておくことが出来るかだと思います。

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