※新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、掲載カードローン各社の営業時間等が変更になっている場合があります。詳細は各社公式サイトをご確認ください。

監修者
ファイナンシャル・プランナー
伊藤 亮太
いとう りょうた
クレジットカードのキャッシングは手続き不要で簡単
「今すぐにでもお金を借りたい。」そんなとき、簡単にお金を借りられるのが、クレジットカードを使ったキャッシングです。
クレジットカードは、成人一人あたり2.7枚持っているといわれています(※1)。多くの人が持っているクレジットカードは、ショッピングでの利用が中心ですが、お金を借りられるキャッシング機能が付いている場合があります。
カードの利用明細書、またはインターネットで会員サイトにログインして利用額を調べてみると、利用額の欄の近くに「(内)キャッシング」というような記載があります。そこに金額が明記されていれば、その金額までクレジットカードでお金を借りることができます。
急ぎお金が必要なときは、まず自分が持っているクレジットカードでお金が借りられないかを確認してみてください。
(※1)<参考>一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード発行枚数調査結果の公表について」(令和元年11月29日)
キャッシュカードでお金を引き出す感覚でお金が借りられる
クレジットカードのキャッシングは、キャッシュカードで銀行や郵便局の口座からATMでお金を引き出す方法とほぼ同じです。
クレジットカードのキャッシング手順
- ATMにクレジットカードを挿入
- 「引き出し」を選択
- 暗証番号を入力
- 返済方法を選択
- 借入金額を入力
- 現金を受け取る
(1)と(2)の順番は入れ替わることがあります。また(4)の返済方法の選択だけ、キャッシュカードの引き出し方と異なる部分です。返済方法は、ショッピングで利用した場合同様、一括での返済か、リボでの返済かを選ぶことになります。
実際に試してみると、本当に簡単にお金が借りられるのでちょっと怖いくらいです。借りすぎには十分注意してください。
クレジットカードでお金を借りる方法には、パソコンやスマートフォンを使って指定した口座にお金を振り込んもらうネットキャッシングという方法もあります。
キャッシング機能の追加は可能—電話や会員サイトから申し込む
キャッシングの利用可能枠がゼロでもあきらめないでください。クレジット会社の問合せ窓口に電話をするか、会員サイトにログインして、利用可能枠の設定や増額の申し込みができるのです。
ただし、クレジットカードを持っているからといって、必ずキャッシングができるとは限りません。審査の結果、キャッシングを利用できない場合もありますので、ご注意ください。
また、クレジットカードの利用可能枠は、ショッピングとキャッシングを合わせた合計額です。もし、利用可能枠いっぱいにショッピングで利用していると、キャッシングでお金を借りることはできません。
クレジットカードのキャッシングは金利が高いので要注意
クレジットカードのキャッシングは簡単で便利ですが、金利が高い点には注意してください。クレジット会社や個々の契約条件にもよりますが、キャッシングの利息は実質年率18.0%というのが一般的です。
返済額を計算してみましょう。たとえば、実質年率18.0%、1回払いの返済で10万円のキャッシングの場合、返済額は101,479円となります(※2)。1,479円が利息の部分。こうしてみると、キャッシングの利息は案外大きいものですよね。
(※2)楽天カード「キャッシング返済シミュレーション」で算出。
消費者金融のカードローンは最短30分で審査が完了!?
「クレジットカードを持っていない」「とにかく大急ぎでお金を借りたい。」そんな人がお金を借りるなら、消費者金融のカードローンという方法があります。
カードローンの契約はインターネットで手続き可能です。お金を借りるには審査が必要ですが、申込後、30分から1時間程度で審査が完了し、その日のうちにお金を借りられるものもあります。
金利はアコムのカードローンの場合で、実質年率年3.0%~18.0%。ほかの消費者金融のカードローンも同程度です。上限はクレジットカードのキャッシングと同じ年18.0%ですが、利用限度額(契約極度額)が大きくなるほど実質年率は下がる傾向にあります。
また、初回に限って、一定期間利息がかからないカードローンもあります。アコムの場合、初めて契約する人には「30日間金利0円サービス」の特典があり、アイフルやプロミスなど、ほかのカードローンでも同様のサービスを行なっています。
ネットを使った口座振り込みなら30分〜1時間程度でお金を借りられる
「カードローンは本当に簡単に申し込みができるの?」と不安な人のために、インターネットを使ったカードローンの申込から借入までの手順を紹介しましょう。アコムのカードローン「アコムカード」の手続きを例にみていきます。
アコムのインターネットでの申込から借入までの手順
- 申込経路の選択
インターネットなら、24時間365日、いつでも申込が可能。
- 入力送信
氏名、生年月日、メールアドレス、住所、電話番号、勤務先情報などを入力して送信。
- 本人確認書類の提出
アコムから送られたメールのURLからログインし、運転免許証、マイナンバーカードの写しなどを送信。
- 審査完了
最短30分で審査結果がメールで送られてくる。審査をパスし、契約内容の確認を終えれば手続き完了。
- 借入
インターネットまたは電話による振込での借入なら、最短1分程度で指定した金融機関口座にお金が振り込まれる。
また店頭窓口・自動契約機(むじんくん)か、郵送でカードを受け取る。
「時間がない」「店舗に出かけるのが面倒だ」「手元で手続きを完結したい」という人にも、カードローンは大変便利な方法というわけです。
カードを使わなくてもお金を借りられる
「カードローンは必ずカードを受け取らなくてはいけないのか?」「カードをきっかけに他人にお金を借りたことがバレたくない」と心配な人もいるかもしれません。プロミスの「Web完結」手続きなら、申込から借入、返済まですべてがWebで完結して、カードは発行されません。当然、郵送でカードが送られることもありません。
プロミス「Web完結」の手続きの流れ
- 申し込み
24時間365日、Webからいつでも申込可能。
- 審査
契約可能額について、メールまたは電話で連絡を受ける。
- 契約
必要書類を提出。
- カード発行に関する選択
カード発行の有無を選択。「カード不要」を選んだ場合、カードは発行せず、郵便物が送られずに手続きがWebで完結。
- 借入
会員サービスの「瞬フリ(振込キャッシング)」を利用すれば、申し込み完了後、最短10秒で金融機関の口座にお金が振り込まれる。
このように、一部のカードローンでは、すべての手続きがインターネットで完結します。郵便物が送られてくることはありません。しかも24時間365日手続き可能です。カードを手にしなくても簡単な手続きですぐにお金が借りたい人には、とても便利な借入手段といえるでしょう。
担保は不要!書類は身分証明書のみで契約できる
カードローンの契約に保証人や担保は必要ありません。申込者が本人であることを確認するための必要書類を提出するだけでOKです。
必要になるのは運転免許証。持っていない人なら健康保険証、パスポート、マイナンバーカードなど、他の書類の提出が求められます。カードローン会社によって、必要書類は微妙に異なります。どのカードローン会社に申し込むかを決める際には、あらかじめ必要書類を確認し、申込前に用意しておくと、手続きがスムーズに進むでしょう。
消費者金融のカードローンの借入で必要となる書類(※)
必要書類(本人確認書類) | |
---|---|
アコム | 運転免許証・健康保険証・パスポート・マンナンバーカードのうち2点。1点の場合は、住民票の写し、公共料金の領収書(電気・ガス・水道・NHK等)のうちのいずれかを提出 |
プロミス | 運転免許証か、パスポートまたは健康保険証と住民票(住民票がない場合は公共料金の領収書可) |
アイフル | 運転免許証、個人番号カード、在留カード、住民基本台帳のうち1点と顔写真 |
レイクALSA | 運転免許証またはパスポート・マイナンバーカード・健康保険証・特別永住者証明書/在留カード |
(※)借入希望額が50万円を超える場合、もしくは他社を含めた借入総額が100万円を超える場合は、別途収入証明書が必要になる。
上記の書類のほかに、給与明細書や納税通知書などの収入証明書を求められる場合があるので注意してください。たとえば、
- 借入の利用限度額が50万円を超える場合
- 利用限度額と他社の借入額の合計が100万円を超える場合
などのケースです。収入証明書の提出なしでできるだけ早く手続きを終えたい場合は、上記の金額を超えないように注意してください。
電話以外の方法で在籍確認を行ってくれるカードローン
カードローン会社は、申込書に記載された勤務先で本当に働いているかどうかの確認を行ないます。これが在籍確認です。通常は、カードローン会社から勤務先に本人宛の電話がかかってきます。
「カードローンの申込を職場の人に知られたくない」「営業でいつも不在にしているので、上司や同僚に在籍確認の電話をとられたくない」と思う人は多いかもしれません。
しかし、在籍確認では、会社名ではなく個人名で電話がかかってくる場合がほとんどです。本人が不在でも、他の人が受けて「○○はただいま不在にしております」というように、勤務の事実が確認できれば在籍確認は終了です。何度も電話がかかってくることはありません。
SMBCモビットのカードローンなら、「電話連絡なし」「郵送物なし」で契約できる「WEB完結申込」で申し込むことも可能です。すべての手続きがインターネットとメールでできるので、在籍確認も電話以外の方法で行なわれます。カードが送付されないので、キャッシングでは不便な面もありますが、電話での在籍確認がどうしても嫌な人は検討してみてはいかがでしょうか。
「SMBCモビット」(モビットカード)のWEB完結申込(※)の特徴
- 申込から利用(借入)まで、すべてインターネットやメールで完結できる。
- 必要書類の提出はスマホのカメラ機能を使うなどして提出。
- 勤務先への在籍確認の電話連絡がない。
- 審査結果の連絡はメールのみ。
- 契約書類はネットで交付しカードも不要のため郵送物がない。 など
(※)「WEB完結申込」は下記の条件が必須となる。
- 三井住友銀行、三菱UFJ行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行のいずれかに本人名義の口座をもっていて、振込貸付と返済にその口座を利用すること。
- 全国健康保険協会発行の保険証(社会保険証)か組合保険証をもっていること。
SMBCモビット |
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カードローンを申し込めるのは「返済能力」があると判断された人
カードローンに申し込めるのは、まずは次の2つを満たした人です。
- 満20歳以上70歳以下の人など一定年齢範囲の人
- 「安定した収入」と「返済能力」があること(パートやアルバイトの収入を含む)
保証や担保が不要のローンですから、「安定した収入」と「返済能力」があるかどうかが、申込者の信用力をはかるモノサシになります。
カードローンの申込をするときは、氏名、住所、メールアドレス、電話番号、職種、年収、他の借入状況などのほか、勤務先についても、名称、住所、電話番号、勤務歴などをカード会社に伝えます。どんな会社に何年勤めているかを確認することで、カード会社は申込者の信用力の判断基準のひとつにしているわけです。
年収などによって借入限度額が変わる
カードローンの借入限度額は申込者の信用力に応じて決められます。
カードローン会社によって借入限度額が定められています。借入の上限は500万円または800万円が一般的です。だからといって、誰もがその上限額まで借りられるわけではありません。
カードローン会社は、借り手の信用力に応じてお金を貸します。借り手の信用力とは主に「安定した収入」と「返済能力」のこと。カードローン会社は申込者の信用力を年齢、収入、勤務先、借入履歴、延滞の有無など、さまざまな角度から判断して、借入限度額を決めています。だから、同じカードローンでも、Aさんは200万円、Bさんは50万円というように、利用者の信用力に応じた借入限度額が個別に設定されるわけです。
総量規制で年収の3分の1を超える場合はカードローンでお金を借りられない
簡単、便利に借りられるカードローン。とはいえ、1つローンの借入限度額が50万円でも、複数の会社からローンを借りてしまうと、借入の合計額とその利息は多額になってしまいます。結果、その返済に追われて苦しむことになりかねません。
そうした過度な借入を防ぎ、消費者を守るために作られたのが、貸金業法の総量規制です。
総量規制
カードローン会社などの貸金業者に対し、借り手の返済能力を超える貸付を禁止する制度のこと。具体的には、「借入残高が年収の3分の1を超える新たな貸付」については、この基準を超えてお金を借りることはできない。
たとえば、年収300万円の人が貸金業者から借入ができるのは100万円までとなります。ここでいう年収とは、税金や年金・健康保険の保険料などを差し引く前の金額です。
なお、住宅ローンやマイカーローン、クレジットカードのショッピングなどは、「借入残高」には含まれませんので安心してください。
「いつでも自由にお金を借りられるから」「一度に借りるのは少額だから」と、お金を借りることに慣れてしまうのはやはり危険。きちんとした返済計画あっての借金です。借入は返済できる範囲に抑えることを心がけましょう。
金利が気になるなら銀行のカードローンを検討する
「カードローンを利用したいけど、利息はできるだけ抑えたい」という人なら、銀行のカードローンを検討してみてはいかがでしょうか。
消費者金融の借入金利は、年3.0%から年18.0%程度が一般的です。これに対し、銀行のカードローンの借入金利は、次のようになっています。
銀行カードローンの借入金利の例
金利(※1) | |
---|---|
三菱UFJ銀行 バンクイック |
年1.8%~14.6% |
みずほ銀行 カードローン |
年2.0%~14.0%(※2) |
(※1)利用限度額に応じて異なる。変動金利で、金融情勢などによっても変化する。
(※2)みずほ銀行の住宅ローンの利用でみずほ銀行の基準金利から金利を年0.5%引き下げ。
申込時の必要書類は銀行と消費者金融でほとんど同じ
銀行のカードローンの手続きも、消費者金融のカードローンの場合とそれほど変わりません。運転免許証や健康保険証などの申込時に必要となる書類の種類も同様です。
参考までに、三菱UFJ銀行「バンクイック」とみずほ銀行カードローンについて、必要となる書類を表にまとめました。あらかじめ必要書類を準備しておくと、手続きをスムーズに進められるでしょう。
カードの受け取り方法も確認しておきましょう。バンクイックは店頭窓口または郵送での受取、みずほ銀行はローン専用のカードの場合は郵送での受取のほか、普通預金のキャッシュカードでカードローンを利用することも可能です。
銀行のカードローンの借入で必要となる書類とカードの受取
必要書類(※) | カードの受取 | |
---|---|---|
三菱UFJ銀行 バンクイック |
運転免許証、健康保険証、パスポート、個人番号カード、 在留カード、特別永住者証明書のうち2点 |
テレビ窓口もしくは郵送で受取 |
みずほ銀行 カードローン |
運転免許証、パスポート、印鑑証明書、特別永住者証明書、 運転経歴証明書、各種健康保険証、住民票、在留カード、 住民基本台帳カードのうちいずれか1通 |
普通預金のキャッシュカードまたはカードローン専用カードで利用。専用カードは郵送 |
(※)借入額が50万円を超える場合は、別途収入証明書が必要になる。
カードローンの返済方法は多彩
お金を借りるときだけではなく、返済も簡単にできるかも気になるところです。カードローンの返済方法をアコムの例に紹介しましょう。アコムのカードローンの場合、5つの返済方法があり、利用者の都合に合わせて選ぶことができます。
カードローンの返済方法(アコムの場合)
特徴 | |
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インターネット |
|
ATM |
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店頭窓口 |
|
口座振替 (自動引き落とし) |
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振込 |
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返済方法は自分性格やお得さを考慮して、自分に合った方法を選びましょう。
インターネット返済は、土曜、日曜、祝日含めて24時間いつでも、しかも振込手数料は無料なので、とても便利で使いやすい返済方法です。一方、口座振替なら、あらかじめ口座を指定しておけば、あとは締日(20日)の翌月6日に毎月自動的に引き落とされます。うっかり忘れることがありません。
カードローンの返済は、延滞してしまうと、その後の利用ができなくなる場合や、借入金利よりも高い延滞利息(遅延損害金)が発生するなど、利用者にとってはたいへん不利な状態に陥いることがあります。
自分に合った方法を選んで、返済期日に遅れないようくれぐれも気をつけましょう。