※新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、掲載カードローン各社の営業時間等が変更になっている場合があります。詳細は各社公式サイトをご確認ください。

監修者
ファイナンシャル・プランナー
伊藤 亮太
いとう りょうた

この記事では、以上の内容について解説していきます。
目次
消費者金融のカードローンならフリーターでも申し込める
カードローンには大きく分けて、みずほ銀行カードローンや三菱UFJ銀行カードローンなど「銀行のカードローン」と、アコムやアイフル、プロミスといった「消費者金融のカードローン」の2種があります。
結論から言うと、フリーターの人が利用しやすいのは消費者金融のカードローン。
銀行のカードローンは、年収や雇用形態などからフリーターでは利用しにくいです。一方、消費者金融のカードローンは、金利こそ銀行と比べて高いですが、審査の回答も早く、即日入金にも対応。フリーターの人にとっては、消費者金融のカードローンのほうが利用しやすいでしょう。
消費者金融と銀行のカードローンの比較
消費者金融営のカードローン | 銀行のカードローン | |
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メリット |
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デメリット |
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まずは検討したい消費者金融はこの3社
フリーターの人にとって「審査に申し込むことができる」「審査回答が早い」「即日、入金が可能」という3点は重要なポイントなのではないでしょうか。
大手消費者金融であるアコム、アイフル、プロミスはこれら3点に加えて、初めて利用する人は30日間金利0円になるサービスを各社提供しており、返済負担を抑えられます。また、各社の公式サイトには、簡単な情報を入力するだけで事前に融資の可能性がわかる診断ページもあるので、心配な人はまずは診断からやってみましょう。
アコム |
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アイフル |
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プロミス |
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利用条件の「安定した収入がある」はフリーターでもOK
カードローンの審査では「本人に安定した収入がある」という点は重要項目。なぜなら、「安定した収入がある=返済能力がある」という証明になるからです。
フリーターでは満たせない?と感じる人もいると思いますが、これは「毎月1回以上の収入があるか」という意味。雇用形態は問題ではありません。したがって、アルバイトやパートでも、毎月給料を受け取っているなら、この条件はクリアしています。
しかし、以下のような条件に当てはまる人は注意が必要です。
勤続年数が短い人は審査に通りにくい
勤続年数は1年以上が望ましく、最低でも半年以上あることが望ましい、とされています。フリーターは正社員や公務員と比べると収入が少ない傾向にあり、「本人に安定した収入がある」ことを証明するのに勤続年数が必要になるからです。勤続年数半年未満のフリーターの人は、「離職する可能性がある」と見なされ、審査に落ちてしまいます。
日雇いや短期のアルバイトの人は審査に通りにくい
日雇いバイトや短期のアルバイトとして働いている人は、結果的に毎月収入を得ていても、「収入が不安定」と判断されてしまいます。こうした人は人材派遣会社に登録してみましょう。人材派遣会社に収入証明書を発行してもらい、審査時に提出すれば信頼性が高まります。
フリーターはいくらまで借りられるの? ポイントは「総量規制」
消費者金融のカードローンは「貸金業法」という法律で運営されています。この法律により、ひとりが借りられる融資限度額は「年収の3分の1」と定められています。これを「総量規制」といいます。 総量規制は、1社から借りられる融資限度額ではなく、会社を問わずひとりで借りられる合計金額。例えば、年収が210万円なら、借入可能な限度額は70万円となります。

総量規制の範囲を考える場合、以下にあてはまる人は以下のことに注意しましょう。
既にほかの金融機関で融資を受けている人
前述した通りですが、総量規制は会社を問わずひとりが借りられる合計金額。すでに、ほかのカードローンを利用している場合は、現在の残額と合計して総量規制を超える金額の融資を受けることはできません。
ただし、既に利用しているのが銀行のカードローンである場合は別です。少し難しい話になりますが、銀行のカードローンは「銀行法」、消費者金融のカードローンは「貸金業法」と、それぞれ管理している法律が異なるためです。
昨年が無職だった人や今年初めて働く人
年収欄は昨年の年収を入力するのが基本。しかし、昨年が無職だった人や、今年から初めて働きはじめたという人の場合、昨年の年収は0。そのまま書いてしまうと無収入とされ、審査に落ちてしまいます。こうした人は、「見込み年収」を入力しましょう。見込み年収は「直近数ヶ月の1ヶ月分の平均の収入×12」で算出します。
審査に落ちる可能性が高い人はこんな人かも? 気をつけたい4つの傾向
カードローンの審査に落ちてしまう1番の理由は、過去に金融事故(カードローンで返済を滞らせてしまった、など)を起こし、信用情報に傷がついている場合。いわゆる「ブラックリスト」に乗ってしまっている場合です。
しかし、金融事故を起こした覚えもないのに審査に落ちてしまう人は、いくつかのパターンが考えられます。ここでは、特にフリーターの人が陥りやすい5つの傾向について解説します。申し込みの前に、当てはまるところがないか確認しておきましょう。
傾向(1) 審査に落ちるのが心配で同時に複数の会社に申し込んだ

審査に落ちるのが心配で「1社でも通ってくれれば!」という気持ちから、同時に複数の会社に申し込んだ。

これは逆効果。複数の会社に申し込むと、その情報はすべて共有され「この人はかなりお金に困っている=返済能力が低い」と判断され、審査に落ちてしまいます。審査は1社ずつ行いましょう
傾向(2) 審査に通るため虚偽の情報を入力して申し込んだ

審査に通りたいから年収を多めに申告した。

気持ちはわかります。でも、年収の嘘はバレる可能性が高いです。嘘がバレたら審査には通りません。信用情報にも傷がつき、今後のさまざまな審査で大きなペナルティとなることも。不安であっても、申告は絶対に正直に行いましょう。
傾向(3) 過去にスマホ料金を滞納してしまったことがある

お金が厳しい時があって、スマホ料金を滞納した。

ついやってしまいがちですよね。でも、携帯電話端末の分割払いが料金に含まれている場合は要注意。分割払いはローン(割賦)なので信用情報に直結しています。遅延すると信用情報に傷がつき、最大5年間保存されてしまいます。知らぬところでブラックリストに乗ってしまうので、注意しましょう。
傾向(4) 社会保険(健康保険・厚生年金)に加入していない

フリーターだから社会保険に加入できない。国民健康保険に加入している。

国民健康保険で済ませている人も多いかもしれませんが、実はアルバイトやパート勤務であっても条件を満たせば社会保険に加入可能。社会保険に加入していないと、信用情報で低く評価されます。社会保険の方が個人負担も軽いので、審査に関わらず加入した方がよいですよ。条件は、自分だけではわからないこともあると思いますので、会社に聞いてみましょう。
社会保険に加入するには、以下のような条件を満たしている必要があります。
社会保険の加入条件
- 週20時間以上勤務していること
- 月額賃金が88,000円以上
- 勤務期間が1年以上(見込みも可)
- 学生ではない(夜間・通信・通信制は除く)
- 従業員数が501以上、または社会保険への加入について労使で合意がなされている従業員500以下の会社
<参考>日本年金機構ホームページ
カードローンを利用すると勤務先にバレるの? 在籍確認はどうするの?
審査の中には、本人が勤務先に本当に所属しているかを確認する「在籍確認」があります。「カードローンを利用すると職場に電話がかかってくる」と聞いたことがある人もいると思いますが、これは在籍確認のためのものです。電話口に本人が出なくても「席を外している」や「外出している」など、在籍している確認がとれれば完了の場合もあります。
でも、これでは「カードローンを使ったことが勤務先にバレてしまうかも」と、心配になってしまう人もいますよね。そこで、実際にどのような問い合わせがくるのかを含め、勤務先にバレにくい方法を紹介します。
勤務先への電話は回避できない?
残念ながら在籍確認を100%回避する、という方法はありません。しかし、申し込みの際に、在籍確認の書類を提出しておけば、回避できる可能性は高くなります。在籍確認書類は、運転免許証などの本人確認書類、源泉徴収表などの収入証明書のいずれか、またはその両方。必要書類はカードローンの会社によって異なりますが、基本的にはどちらも準備しておけば大丈夫です。
大手消費者金融のカードローンは会社名を名乗らない
「勤務先にカードローンを使ったことがバレたくない」という要望が利用者から多いことは、消費者金融を運営する会社も知っています。利用者に配慮し、勤務先に電話をかける場合は、会社名は名乗らず個人名で電話をかけてくるのが一般的。
また、カードローンの在籍確認であるという事実を第三者に話さないことも義務付けさているので、直接バレてしまう、ということはないでしょう。
それでも心配という人は?
申し込んだ会社によりますが、「在籍確認」を、いつ、どのような内容で電話をするのか、ということを指定することもできます。あらぬ疑いを招かないよう、在籍確認で電話するオペレーターの性別まで指定できる会社もあります。
カードローンがバレないよう言い訳を考えておく
在籍確認の電話で会社名を名乗らなくても「なんとなく在籍確認っぽいぞ」と勘ぐる、無駄に嗅覚の良い人は職場に1人2人はいるものです。そういう人がいそうな場合は、事前に言い訳を準備して、予防線を張っておくというのはひとつの手段です。事前に言い訳を考えておけば、自然に受け流すことができ、必要以上に疑われることはないでしょう。
例えば、以下のような言い訳が有効です。
- 新規のクレジットカードの申し込みをしたので、個人宛に電話がかかってくるかも
- クレジットカードの不正利用の確認の電話があるかもしれない
- 新規のサービスを申し込んだので、キャンペーンの電話がかかってくるかもしれない
借りる前に返済計画を立てよう! 無理のない返済額をシミュレート
お金を借りる前に、「毎月いくらずつ返済するのか」「いつまでに返済を終了するのか」という、返済計画を立てておくことはとても重要。元本だけではなく、金利も発生することを忘れてはいけません。
金利は、以下の計算で求めることができます。
金利=借入金額×実質年率×利用日数/365日(うるう年は366日)
返済期間が長くなれば、支払う金利も多くなりますが、1回あたりの支払い負担は軽減されます。今回は参考のため、実質年率15.0%で10万円を借り、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月(返済は月1回)のそれぞれで返済した場合をシミュレーションしました。 「毎月いくら返済するのか」「金利の合計はいくらになるのか」を確認して、自分に合った返済計画を立てましょう。
実質年率15.0%で10万円を借りた場合の返済シミュレーション
1ヶ月あたりの返済額 | 返済合計額(金利合計) | |
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3ヶ月 | 34,170円 | 102,509(2,509)円 |
6ヶ月 | 17,403円 | 104,418(4,418)円 |
12ヶ月 | 9,025円 | 108,304(8,304)円 |
※アイフル公式サイトの返済シミュレーション結果です