※新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、掲載カードローン各社の営業時間等が変更になっている場合があります。詳細は各社公式サイトをご確認ください。
年金受給者がお金を借りる方法2パターン
年金受給者がお金を借りる方法は、大きく2つあります。
- 年金以外の収入がある場合:カードローン
- 年金しか収入がない場合:年金担保型の融資制度
それぞれどのようなものか、詳しく見ていきましょう。
年金受給者がカードローンで借入する方法
「カードローンって何?大丈夫なの?」「取り立てが厳しいのでは?」
お金を借りることって何かと不安になりますよね。
ですが、カードローンは全国で1,800万人以上が利用している、案外身近なサービスです。
カードローンの利点には3つあります。
- 無担保・無保証人で借入できる
- 借りたお金は自由に使える(※事業資金除く)
- 一度契約すれば利用限度額の範囲内で何度でも借入可能(※返済に滞りがない場合)
カードローンでは、不動産を担保に入れたり、保証人を設定したりする必要はありません。家族や子ども・孫に迷惑をかけずに、お金を借りることができるのです。
また、利用目的を制限されずに融資を受けられるのも大きな特徴。借りたお金は、生活費からリフォーム料金、旅行のような娯楽費にも使えます。
ただし、年金受給者がカードローンを利用する前に、必ず確認しておきたい注意点が2つあります。
年金受給者がカードローンを利用するときの注意点
- カードローン申込条件の年齢制限を見る
- 年金を収入源と見なすことはできない可能性が高い
カードローンの中には、申込可能な上限年齢が「65歳まで」というものも多くあります。
また、年金を収入源と見なして借入できるカードローンはほとんど存在しません。不動産収入やアルバイト収入など、年金以外の安定した収入がある場合のみ申し込めます。
無職または休職中の障害年金受給者は、融資を断られる場合が多いです。
年金以外にも収入がある人には、特に申込可能な年齢上限が高いカードローンを検討してみてください。
審査について詳しく知りたい場合は、「お金借りたいけど審査通らない...審査に落ちる原因と対応方法」もあわせて読んでみてくださいね。
年金を担保にして借り入れをする方法
年金収入しかない人が民間の会社からお金を借りることは厳しいです。年金は安定した収入とみなされないため、業者も警戒して融資を断ります。
しかし、公的な融資制度であれば、年金しか収入源のない高齢者でも、お金を借りることはできます。
- 年金担保貸付事業・労災年金担保貸付事業※
- 厚生年金保険や労働者災害補償保険といった年金を担保にして融資を受けられる法律で唯一認められた方法。
※令和4年3月末で申込受付終了予定。
独立行政法人福祉医療機構がおこなっている融資制度。年金担保貸付事業と労災年金担保貸付事業の2つを総称して「年金担保融資制度」と呼びます。
年金受給者であれば誰でも申し込めるのではなく、申し込むためには様々な条件をクリアする必要があります。詳しく見ていきましょう。
『年金担保融資制度』の申込条件
年金担保融資制度に申し込めるのは、次の年金を受給している人です。
- 厚生年金保険
- 船員保険
- 国民年金保険(老齢福祉年金をのぞく)
- 労働者災害補償保険
「年金を受給する権利」を担保としているので、年金の受給が全額停止されている場合は申し込むことができません。
また、次のような人は申し込めないため注意しましょう。
- 生活保護を受けている人
- 利用目的が正当ではない人
- 年金担保による借入残金がある人
- 現状届が未提出の人 など
また、申込には連帯保証人が必須です。
連帯保証人は、信用保証機関である「公益財団法人年金融資福祉サービス協会」に保証料を支払えば、誰かに頼む必要はありません。
基本的に、無保証での申込は不可能です。
独り身で保証人を頼める人がいない場合は、別途保証料を払って保証会社を利用しましょう。
『年金担保融資制度』の融資条件
融資金額は、次の3つの条件を満たす範囲内であることが条件です。
- 10~200万円の範囲内
- 年間の年金総額の0.8倍以内
- 1回の返済額の15倍以内
これらの条件を満たせば、最高200万円の融資が可能です。
年金額と返済額が少ない場合は高額の融資は受けられない仕組みになっています。
収益を求める金融機関のサービスとは異なり、無理のない返済を基本としているためです。
200万円を超えるまとまった金額が必要な人は、金融機関を利用してお金を借りた方がいいでしょう。