目次
金融機関ごとに審査基準が異なることから、あるカードローンの審査に通らなかったとしても、他社の審査には通る可能性があります。
銀行に申し込んだなら消費者金融に、消費者金融に申し込んだなら銀行に、というようにまだ試していないところにトライしてみましょう。

この記事の監修者:佐久間 翠
大手クレジットカード会社のコラムを執筆。
保有資格:証券外務員2種、AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。
お金を借りる時の審査に通らない7つの原因を徹底解剖

お金を借りる時の審査に通らないと考えられる原因は、7つ挙げられます。
解決策とともに紹介していくので、いくつ当てはまるか確認していきましょう。
審査に通らない7つの原因
- 希望限度額を年収の3分の1以上に設定している
- 勤続年数が短すぎる
- 支払いの延滞・滞納などの金融事故を5年以内に起こした
- 申込条件から外れている
- 短期間で複数のキャッシング、カードローンに申し込んでいる
- 記入した内容に誤りがあった
- 連絡が迷惑メールに入っていて確認できなかった
1.希望限度額を年収の3分の1以上に設定している
総量規制という貸金業法により消費者金融からは年収の3分の1以上の借入ができません。
仮に年収360万円だった場合、120万円以上借入を行うことはできません。
- 総量規制とは
- 消費者金融または信販会社からの借金、もしくはクレジットカードのキャッシング枠の利用は 年収の3分の1を超える事ができないこと。
年収の3分の1というのは利用しているキャッシングを全て合算した計算です。
また、カードローン会社の判断によっては、借りられる枠があっても年収や勤務形態などの状態を加味して審査に通さないこともあります。
解決策
限度額は必要最低限に留めておく。多くても50万円までにする。
多くのカードローンでは借入希望額が50万円以下の場合は、収入証明書が不要です。そのため、50万円以下の限度額に設定することはすぐに申込やすいと言えます。
2.勤続年数が短すぎる
勤続年数が短すぎる場合、継続的に返済できるかわからないという原因で審査に通らないことがあります。
申込時に記載する勤続年数は、この先申込者が返済していけるかどうかの判断基準の1つだからです。
就職後、あるいは転職後すぐにローンの申込をする場合は要注意。カードローンであれば、できれば1年、 少なくとも半年以上の勤務年数があると安心です。
3.支払いの延滞・滞納などの金融事故を5年以内に起こした
キャッシングやカードローンの審査では必ず信用情報を確認されます。
- 金融事故とは
- ローンやクレジットの支払いの長期滞納や、延滞による強制解約、債務整理、自己破産等のこと。
金融事故の記録は、各カードローン会社が確認する信用情報機関に少なくとも5~10年は登録されてしまいます。5年未満だと記録が残っている場合がほとんどです。

- 信用情報機関とは
- 信用情報機関は、金融機関や消費者金融、クレジットカード会社など加入している信用情報を管理、または提供している機関のこと。 情報開示によって業者による過剰な貸し付けや、返済されない状況を未然に防いでいる。
信用情報を参照し、金融事故の記録が確認できた場合、いわゆるブラックリストに載っている場合は、 同じように金融事故を繰り返す可能性があることや返済能力が無い者として審査に通らないです。
お金を借りるための審査に関わる3つの信用情報機関
カードローンの情報開示に関わるのは以下の3つがあり、それぞれ加盟している金融機関が異なります。
信用情報機関 | 加盟している主な金融機関 |
---|---|
JICC(日本信用情報機構) | クレジットカード会社や消費者金融 |
CIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関) | クレジットカード会社や信販会社 |
KSC(全国銀行個人信用情報センター) | 銀行や銀行系クレジットカード会社 |
各キャッシングやカードローンが使用している信用情報機関を具体的に以下の表でまとめました。確認してみましょう。
各キャッシングが使用している信用情報機関一覧
JICC | CIC | KSC | |
---|---|---|---|
プロミス | 〇 | 〇 | × |
アイフル | 〇 | 〇 | × |
アコム | 〇 | 〇 | × |
三菱UFJ銀行カードローン | 〇 | 〇 | 〇 |
みずほ銀行カードローン | 〇 | 〇 | 〇 |
じぶん銀行カードローン | 〇 | 〇 | 〇 |
実際に信用情報機関で照会したらどのようなものが見られるのか、チェックしてみましょう。

異動情報の登録があるかどうかを確認すると、いわゆる「ブラック」かどうかがわかります。
画像赤枠の26.返済状況(異動発生日)に日付があれば「ブラック」であると言えます。
※上記画像は空欄なので、ブラックではないことになります。
信用情報を自分で開示する方法
信用情報機関の提供する登録情報は、望めば個人に対しても開示することができます。
基本的に開示方法は、以下の3つです。それぞれの手数料もまとめてみました。
各機関での情報開示方法・手数料一覧
JICC | CIC | KSC | |
---|---|---|---|
Web | 1,000円 | 1,000円 | × |
窓口 | 500円 | 500円 | × |
郵送 | 1,000円(Web申込可) | 1,000円 | 1,000円 |
中でも自宅にいてすぐに登録内容の確認ができるのが、CICのインターネットを開示です。
信用情報開示にあたって、必要なものを事前に確認しておきましょう。
信用情報の開示で必要なもの
必要なもの | 注意点 |
---|---|
申込書(※1) | インターネットでダウンロードし記入 |
本人確認書類2つ(※2) | うち一つは現住所が記載されているもの |
手数料 | 1,000円(窓口の場合は500円) |
(※1)Web申込・窓口では不要
(※2)JICCは1つでも可
お金を借りる申込の度に審査落ちした場合、お金を借りるのに不安がある場合はぜひ情報開示で内容を確認してみましょう。
金融会社が利用している信用情報機関は3つありますが、それぞれで加入している会社が異なることがあるため、 できれば1社ではなく2、3社で情報開示請求することをおすすめします。
4.申込条件から外れている
カードローン会社などが定める申込条件から外れている場合は絶対に審査に通りません。 申込条件とは、例えば以下のようなものです。
- 20歳以上69歳以下
- 保証会社の保証を受けられるか
- 安定した収入があるか
未成年の学生はそもそも審査を受ける資格がありません。65歳までなど年齢に上限を設けているものもあるので注意が必要です。
また、安定した収入が継続的にあることも重要です。無職や専業主婦などそもそも収入がない場合は審査から外されてしまいます。
派遣社員の場合は、収入があるので申込可能です。
ジャパンネット銀行なら、満20歳以上70歳未満の方ならお申込可能です。また、配偶者に安定した収入があれば申込することができます。
おすすめ度 ![]() |
ジャパンネット銀行ネットキャッシング |
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5.短期間で複数のキャッシング、カードローンに申し込んでいる

様々なキャッシングやカードローン、クレジットカードに短期間で複数回申込をしていると審査に通らない可能性があります。
信用情報機関では、申込記録も約半年間登録されるため、直近の申込数が多いとすぐに判明します。
もし申込履歴だけが残っていて契約履歴がない場合は必然的に「他社から何かしらの理由で落とされたんだな」と判断されます。
そうなると貸し倒れのリスクも高いと判断され、結果として審査に通りにくいのです。
解決策
- まずは半年間期間を開けて、再度よく選んで審査を申し込む。
- 今まで申し込んだことのない銀行や消費者金融に審査を申し込む。
金融機関ごとに審査基準が異なることから、あるカードローンの審査に通らなかったとしても、他社の審査には通る可能性があります。
カードローン別に加盟している信用情報機関と保証会社をまとめたので参考にしてください。
カードローン | 信用情報機関 | 保証会社 |
---|---|---|
楽天銀行 | JICC・KSC | 楽天カード株式会社・株式会社セディナ |
三井住友銀行 | CIC・JICC・KSC | SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(プロミス) | みずほ銀行 | CIC・KSC | 株式会社オリエントコーポレーション |
アコム | CIC・JICC | - |
プロミス | CIC・JICC | - |
アイフル | CIC | - |
6.記入した内容に誤りがあった
基本的なことですが、記入した内容に誤りがある場合、審査には通りません。
単純な入力ミスであっても、貸し手側からするとそのミスが故意なのか純粋なミスなのか、判断ができません。
よくある記入誤り
- 故意に年収を大幅に上げて書く
- 嘘の勤務先を書く
- 単純な記載ミス
これらは審査に通らない原因となってしまいます。
身分証明書や信用情報から嘘は必ず見破られます。見栄を張って金融機関からの信用を落とすよりも正直に記載するほうが賢明です。
お金を借りる時の審査は職業や、年齢、属性によって結果に与える影響が異なる場合があります。
7.連絡が迷惑メールに入っていて確認できなかった
実は、審査には通ったものの、本人のメール設定が原因で審査に通らなかったと思い込んでいるケースがあります。 迷惑メールに振り分けられたことで、連絡が確認できない場合です。
業者によっては審査に通った場合のみ申込者に連絡するところもありますし、審査結果をメールのみで済ます業者も多いです。
審査に通らなかったという思い込みから多重申込につながることがあるので、申込をする場合はメールの設定に問題ないか確認しておきましょう。
審査に通らない人こそ絶対NG!審査なし業者でお金借りる危険
結論からお伝えします。残念ながら審査無しでお金を貸してくれる所はありません。
厳密には、存在はしますが審査なしでお金を借りることができるキャッシング業者は、悪徳業者です。
仮にこのような闇金でお金が借りられても、法外な金利で後々支払いができなく可能性がある上、支払いが滞ることで執拗な取り立てを受けることになります。
以下の広告文句がある業者は闇金です
- 審査不要
- 無職でもOK
- ブラックリストに載っていても問題ない
- 多重債務者でも歓迎
- 確実に融資できる
全ての金融機関で共通して、貸す側が審査で知りたいのはあなたの「返済能力」なんです。
きちんと貸したお金を返せるかどうかを知るために
- 安定収入の有無
- 勤務先や勤続年数
- 年齢、家族構成などの個人情報
- 他社でのカードローンの借入状況
などの項目を審査では複合的にチェックされています。

審査無しで良いですよ。貸しましょう。ウチは複利だけど大丈夫。というより他に貸してくれる人いないでしょ?
審査無しの業者に借りた場合、法の抜け道をうまく使ったような、暴利を返済する日々が始まっていくと覚悟してください。
払っても払っても借金は減らず、返済が遅れたら親、奥さん、子供、親戚、友人、職場…あらゆる所に迷惑をかけます。
「やめておけばよかった」そうなってほしくありません。
公式ホームページの「借入診断」や「借入シミュレーション」を、審査が不安であればすぐに試しましょう。
お金を借りる時の審査が不安な方向けカードローン2選
まずは、借入先選びのポイントを明確にしましょう。
「審査に通らない、審査に通らないだろう」といっても闇雲に審査に申し込むことは逆効果です。 お金を借りるときは、自分は何を優先したいのかを考えると自分に合うカードローンを見つけることができます。
金融機関ごとに審査基準が異なることから、あるカードローンの審査に通らなかったとしても、他社の審査には通る可能性があります。まだ試していないところにトライしてみるのが良いかと思います。
銀行カードローンなら下記の三菱UFJ銀行カードローンを、消費者金融カードローンならプロミスを試してみましょう。
スピード重視なら、最短1時間融資のプロミス
プロミスは大手消費者金融の一つです。よくCMでも見かけますよね。
こんな人におすすめ
- 借入可能か事前にすぐ判断したい人
- 今すぐお金を借りたい人
- プロミスに申し込んだことがない人
プロミスをおすすめする理由は、たった3項目を入力するだけで、借入可能かシミュレーションができるからです。申込ブラックを回避することもできます。
そのうえ、業界でも珍しい最短1時間融資が可能。お急ぎの方は、迷わずプロミスを選ぶと良いでしょう。
プロミス
毎月の返済額重視!口座開設不要な三菱UFJ銀行カードローン
こんな人におすすめ
- 月々の返済額は低いほうが良い人
- 口座をこれ以上増やしたくない人
- 日中忙しくて申し込む時間がない人
- 三菱UFJ銀行カードローンに申し込んだことがない人
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三菱UFJ銀行カードローンも借入診断可能なのでまずは公式サイトから確認してみると良いでしょう。
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