※新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、掲載カードローン各社の営業時間等が変更になっている場合があります。詳細は各社公式サイトをご確認ください。

監修者
ファイナンシャル・プランナー(CFP認定者)
飯田 道子
いいだ みちこ
みずほ銀行カードローン |
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目次
みずほ銀行カードローンの返済方式は「残高スライド方式」
みずほ銀行カードローンでは、借入残高に応じて月々の返済額が変動(スライド)する「残高スライド方式」という返済方式になっています。
残高スライド方式では、借入残高に応じて、「毎月最低でもこの額を必ず返済してください」と会社が定めた「最低返済額」が決まっています。
みずほ銀行カードローンでは、月々の最低返済額は以下のとおり、定められています。
みずほ銀行カードローンの返済額
(1)2012年7月31日以降に契約の締結あるいは変更を行い、かつ利用限度額(変更を行った場合は変更後のものとする)が200万円以上の場合<残高スライド方式> | (2)左記(1)に該当しない場合<残高スライド方式> | ||
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前月10日の借入残高 | 月々の返済額 | 前月10日の借入残高 | 月々の返済額 |
2,000円未満 | 前月10日現在の借入残高 | 2,000円未満 | 前月10日現在の借入残高 |
2,000円以上~20万円以下 | 2,000円 | 2,000円以上~10万円以下 | 2,000円 |
20万円超~40万円以下 | 4,000円 | 10万円超~20万円以下 | 4,000円 |
40万円超 | 借入残高が20万円増すごと2,000円追加 | 20万円超 | 借入残高が10万円増すごと2,000円追加 |
借入残高に応じて一定の割合で返済額が決まりますので、借入残高が少ないと月々の返済額は減り、借入残高が多いと返済額は増えることになります。
月々の返済額はいくら?注目カードローンごとで比較してみた
カードローンを取り扱っている金融機関は数多くあります。今回は主要なカードローンである、みずほ銀行カードローン、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」、三井住友銀行カードローン、楽天銀行スーパーローン、プロミスの月々の返済額がいくらなのか、図表にまとめてみました。
利用残高 | みずほ銀行カードローン (※1) |
三菱UFJ銀行カードローン 「バンクイック」(※2) |
三井住友銀行カードローン | 楽天銀行スーパーローン | プロミス |
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10万円以下 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 4,000円 |
30万円 | 6,000円 | 6,000円 | 6,000円 | 5,000円 | 11,000円 |
50万円 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 13,000円 |
100万円 | 20,000円 | 20,000円 | 15,000円 | 15,000円 | 26,000円 |
200万円 | 40,000円 | 40,000円 | 25,000円 | 30,000円 | 40,000円 |
300万円 | 60,000円 | 60,000円 | 35,000円 | 40,000円 | 60,000円 |
500万円 | 100,000円 | 100,000円 | 55,000円 | 50,000円 | 100,000円 |
(※1)2012年7月31日以降に契約の締結あるいは変更を行い、かつ利用限度額(変更を行った場合は変更後のものとする)が200万円以上の場合<残高スライド方式>は金額が異なる部分がある。
(※2)「※借入利率 年8.1%超の場合」の併記を追加してください
月々の返済額が多い方が、返済額が低いより早めに完済できるメリットがありますが、月々の返済額が低めだと、利息総額が高くなり、返済期間が長期化するデメリットもあります。
上記の各カードローンの返済額を踏まえて、いくら借りるのか、どのように返済するのかを考えていく必要があります。
みずほ銀行カードローンの金利は利用限度額により異なる
みずほ銀行カードローンの場合、利用限度額によって金利は決まります。下の図表のとおり、利用限度額のステージが上がるほど金利が引き下げられます。
みずほ銀行カードローンの金利
利用限度額 | 基準金利 |
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10万円以上100万円未満 | 年14.0% |
100万円以上200万円未満 | 年12.0% |
200万円以上300万円未満 | 年9.0% |
300万円以上400万円未満 | 年7.0% |
400万円以上500万円未満 | 年6.0% |
500万円以上600万円未満 | 年5.0% |
600万円以上800万円未満 | 年4.5% |
800万円 | 年2.0% |
住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。
ここで注意しておきたいのは、同じ借入金額を借りたとしても、たとえば、利用限度額が200万円の人と50万円の人とでは、金利も支払う利息も異なるということです。
【例1】利用限度額200万円、借入残高50万円の場合
利用限度額が「200万円以上300万円未満」の200万円に当てはまりますので、借入残高が50万円であったとしても、返済時に実際に適用される金利は、上の図表のとおり年9.0%です。
【例2】利用限度額50万円、借入金額50万円の場合
利用限度額が「10万円以上100万円未満」の50万円に当てはまりますので、返済時に実際に適用される金利は、上の図表のとおり年14.0%です。
なお、契約時に一度、利用限度額が設定されたら、借入残高が減ったからといって、金利が変更することはありません。
月々の返済額&利息額がいくらになるか計算!シミュレーションしてみた
みずほ銀行カードローンの月々の返済額や利息額はいくらになるのか? 先ほど挙げた1つの例をもとに、目安となる金額をシミュレーションしてみました。
【例1】利用限度額200万円、借入残高50万円の場合の毎月返済額のシミュレーション
金利年9.0% 返済月数36回(3年分) |
毎月返済額 1万6,418円 返済総額 57万4,604円 利息額の合計 7万4,604円 |
【例2】利用限度額50万円、借入残高50万円の場合の毎月返済額のシミュレーション
金利年14.0% 返済月数36回(3年分) |
毎月返済額 1万7,686円 返済総額 61万8,984円 利息額の合計 11万8,984円 |
このように、金利が年5.0%(=年14.0%-年9.0%)も違うだけで、
- 毎月返済額:1,268円(1万7,686円-1万6,418円)
- 返済総額:4万4380円(61万8,984円-57万4,604円)
- 利息額の合計:4万4380円(11万8,984円-7万4,604円)
と、特に利息については大きな差が出てくることがわかります。
みずほ銀行カードローンの返済額や残高を確認するには?
みずほ銀行カードローンの場合、返済額の確認や残高照会の方法はどのようにすればよいのでしょうか?
みずほ銀行カードローンでは、3つの方法で確認・照会できます。
- ATM
みずほ銀行カードローンが利用できるカードには「キャッシュカード兼用型」と「カードローン専用型」の2種類がありますが、どちらを選ぶかによって方法が異なります。
<キャッシュカード兼用型の場合>
ATMにカードを挿入→「みずほのカードローン」ボタンを押す→「残高照会」ボタンを押して確認<カードローン専用型を利用する場合>
ATMにカードを挿入 →「残高照会」ボタンを押して確認 - みずほダイレクト[インターネットバンキング]
インターネットバンキングにログイン後、メインメニューの「残高照会」から確認できます。
- 電話(みずほ銀行カードローン専用ダイヤル)
本人確認のため、みずほダイレクトご利用カードもしくは普通預金通帳を用意してください。
みずほ銀行カードローンの返済は毎月10日に自動引き落としされる
みずほ銀行カードローンは、基本的に毎月10日(銀行休業日の場合は翌営業日)に登録した普通預金口座から自動引き落としされます。そして、このとき引き落としされる金額は、前月10日(銀行休業日の場合は翌営業日)現在の借入残高に応じています。
カードローンの毎月の返済は、約定返済日、つまり10日(休日の場合は翌営業日)の夜間に口座からの自動引き落としとなります。必ず返済日の前日までに残高不足にならないよう、登録した普通預金口座の確認・入金を済ませておきましょう。
ただし、返済したかどうかを確認できるのはその翌日以降です。無事に引き落としができているのかのチェックも忘れずに行いましょう。
銀行カードローンの利息負担を軽くして、早く完済する方法は「任意返済」
早くローンを完済すれば、その分、支払う利息が少なくなります。そうなれば、家計の負担も楽になりますし、お金を他の用途に使えるようになりますよね。
みずほ銀行カードローンでは、毎月の返済額を上回る返済をしたい場合は、「任意返済(繰上返済)」という返済方法で解決することができます。
任意返済は、約定返済額(月々の返済額)以外に、随時、前倒しで追加返済をすることです。任意返済をすれば、支払う利息が減りますし、返済期間を短縮することもできます。
任意返済はATMか、みずほダイレクトかのいずれかの方法で手続きをします。
ただし、ATMで任意返済を利用する場合には、時間帯によって所定のATM利用手数料がかかる場合があります。
ATM利用手数料がかからないもの | ATM利用手数料がかかるもの |
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・みずほ銀行ATM ・イオン銀行ATM (ただし、時間外手数料は有料) |
・左記以外のATM(例:コンビニATMなど) |
少しでも利息や返済負担を減らしたい人にとっては、ちょっとひと手間がかかるかもしれませんが、任意返済を利用する価値は大いにあります。
なお、みずほ銀行カードローンの利用自体においては、手数料はかかりません。
追加借入(増額)をした場合、返済額はどうなる?
カードローンの利用限度額を増やしたいなら、インターネットや電話、みずほ銀行の店舗でカードローンの再申込することで、利用限度額を増額することができます。ただし、みずほ銀行および保証会社で審査が行われますので、必ずしも増額を保証できるわけではありません。
増額の審査に通ると、利用限度額が上がりますので、追加で融資を受けられるようになります。利用限度額のステージ次第では金利が引き下げられたりするケースもあります。
ただし、利用限度額が増額すると、借入可能額の枠が広がるわけですから、もし追加で借入をした場合、返済負担がさらに大きくなってしまうケースもあります。安易な利用限度額の増額はしない方がよいでしょう。
みずほ銀行カードローンの月々の返済額の変更(増額・減額)は可能?
みずほ銀行カードローンでは、月々の返済額の変更(増額または減額)はできるのでしょうか?
みずほ銀行カードローンの場合、契約時に決められた返済額を毎月支払うルールになっています。月々の返済額は返済途中に変更することはできません。したがって、月々の返済額の増額および減額はできないことになります。
ただ、月々の返済額の増額自体はできませんが、先に説明した任意返済(繰上返済)で 追加返済を行うことはできます。