学生ローン借り始めから完済までの私の体験談「ローンは不幸せになる」

学生ローン借り始めから完済までの私の体験談「ローンは不幸せになる」

102562cadea6427e6d8b855521b8c8f3_m

親の承諾なしに簡単に借り入れができる学生ローン。

田舎者だった私が、学生ローンからお金を借り、その経験から学んだことをお伝えしたいと思います。
学生ローンを検討している方の参考になれば幸いです。

▷ 私の背景

当時私は18歳、大学生になって半年ほどのことです。
私立の芸術系大学に通っていた私は、実習や実技などのスケジュールに押され、なかなかアルバイトを入れられずにいました。

思えば「とりたい授業をとる」スタイルが正義と考えて、無理のないスケジュール管理では無かったのです。
勉強をする、と言う大学生の本分は全うしているのですが、ひとり暮らしをしながら画材や機材を必要とする私のスタイルには、少々厳しいものがあったように思います。

田舎のひとり娘だった私は、世間的に言えば裕福とはいかないまでもある程度の余裕がある学生ではありました。
しかし、大学入学直前に大病をして手術までした申し訳なさもあり、親にお小遣いをねだることも出来ず、夏期休暇中の実習費、15万円を学生ローンで借り入れることにしたのです。

▷ 初めて借りる時の状況

大学の先輩方の中には、同じように地方から上京して実習費や画材代に困って、ローン会社からお金を借りている人もいました。
自分で何か勉強しようと思えば、最低限材料や資料の必要な学部だったので、それなりに苦労している人は多かったと思います。

それでもお金に困っていると言う素振りを見せたくなかった私は、あくまでも「どんな感じなのか訊きたい」と言うスタンスで、先輩から幾つか会社を聞き出し高田馬場にある2件のローン会社を訪れました。

はじめに「ベル」と言う会社から10万を借り入れし、その後は「カレッヂ」から残りの5万を借り入れました。
手続きは恙無く終わったのですが、友達からもお金を借りたことがなかった私は、「借金」を背負ってしまった、と言う事実に大きなショックを受けたのを覚えています。

二十歳を超えると学生ローンに異変が

私の20日の誕生日、おめでとうと連絡をくれたのは友人だけではありませんでした。
借り入れを受けた、「ベル」からの着信。

何かトラブルでもあったのかと思い焦って折り返すと、「20歳を迎えたので、金利が下がる契約の更新をしにくるように」と言う電話でした。
借り入れを受けてからは、20歳になるまでアルバイトを頑張った月は一気に返済して、困ったらまた借りる、と言うサイクルを繰り返していました。

しかし、上限はベルもカレッジも10万円。
未成年は、どんなに収入があっても借り入れ上限は10万までと言う規定が合ったのです。

しかし、20歳になってからは法的に定められた総量規制に応じれば、いくらでも借り入れが可能です。
でも、借金の総額を増やしたくない学生も多いため、「金利を下げる」と言う餌をダシに、上限を上げる契約をさせると言うわけです。
さらにベルは系列に「マルイ」と言う学生ローンを持っているため、同時にそちらとも契約を結ばれました。

20歳になったとたん、私が借りられる金額は20万円から95万円へと一気に跳ね上がったのです。

本当ならば嬉しいはずの誕生日なのに、その電話で一気に身体の熱が萎んでいく感覚がありました。
それは、慣れはじめていた「借金」の存在を強く感じた日でもあります。

審査を通すときの裏話 当時のゆるい審査の裏側

みなさんは「総量規制※」ってご存知ですか?
年収に応じた借り入れ上限を法的に定めるものです。
※簡単にまとめると収入の1/3以上は借り入れできない法律

この法律は、ちょうど私が学生ローンでの借り入れをはじめた頃に制定されたものです。

でも、学生のアルバイト量と言えばたかが知れていますよね。
月に4、5万も稼げれば上等、と言っても良いと思います。

しかし、それでは学生も辛い、ローン会社としても旨味が少ない。
そのため、ローン会社では「ダミー会社」を用意しているところもあるのです。

学生がアルバイト料以上の借り入れを申し出た時、ローン会社の用意したダミー会社を書き入れて、言わば架空の情報を提出する。
法的には完全にアウトのようですが、学生も会社も黙っていれば分からないものです。
学生だからこそ、沼に落ちれば這い出せないのを分かっていて、彼らはそんな仕組みを作っているんです。
学生ローンは、学生が借りるものです。

しかし、会社からすると「学生が借りて、学生が返し、最悪は親から取り立てる」ことも可能なのです。
ある程度の大学に通わせているということは親の収入もそこそこ想像できます。
親と言う後ろ盾のある学生には、貸せば貸しただけ得。
そう言う意味では、杜撰なローン契約を結ぶ会社もあります。

私が初めて借りた「カレッヂ」も、事務所を尋ねてお金が出てくるまで10分もかかりませんでした。
申込用紙に名前を書き込み、その間にお金を用意してポイッと渡されておしまい。
でも、しっかり取り立てはくるのです。

審査が厳しいからと言って返済が楽になるわけではありませんが、審査が緩ければ借りる側もダレてきます。
そう言った意味で、せめて安心して借りられる会社を選ぶことをおすすめします。

全額返済しようとしたら引きとめがあった話

学生ローンと言う業界は、何となくルーズな業界です。
自分がしっかりしないと、借金に慣れてしまうんです。

会社側も「クリスマスに彼氏とデートに行きたいでしょ、いまなら5万円貸しますよ」「夏だから、海に行くでしょ?3万円借りられますよ」なんて営業電話をしてくるほど。

イマイチ会社を信用できなかった私は、毎月最低限の利息のみを振込み、それ以外のお金をプールして一括返済を決めました。

最終的にはずるずると100万円近くまで膨らんだ借金を貯めに貯めて、いざローン会社に電話すると、「いま返済してしまうと、次に借りられなくなってしまうかも知れない。1円少なく入金して、枠を残すように」と言われたのです。
私としては、もう借金はゴメンだと必死に貯めたお金。
いくら大変なときに「貸してくれた」会社の話とはいえ、毎月数百円の振込手数料を払うのだって嫌でした。

半ば押し切るように返済を終えましたが、流れで枠を残してしまう人だっていると思います。
無理に返済をする必要はありませんが、相手に合わせてお金を借りる必要もありません

だって、私たちは学生ではありますが、「お客さん」なんです。

学生ローンをしていた私からのアドバイス

学生ローンを借りようか迷っている学生さんは、結構多いと思います。
生活に困っている人、学費が足りない人、遊びたい人……色々な理由があるかと思いますが、実際に借りた私からは、絶対にオススメはしません

お金を借りるためには、実際に会社に出向く必要があります。

私もアルバイト先が変わった時、契約内容の変更時、何回かローン会社に足を運びました。
そのとき、何人もの学生さんを見かけました。
彼らに共通しているのは、男も女も関係無く同じ空気を纏っていると言うことです。
媚を売るような喋り方、そしてギラついた目。
きっと、私も同じだったと思います。

私たちは「お金を貸してもらおう」とするあまり、事務員に媚びた話し方をして、飢えた目で差し出されるお金を待っているのです。
初めて訪れた会社で受けたショックは、「私もこちら側に落ちてしまった」と言うことから来るショックだったのかも知れません。

一度借金の楽さを知ると、抜け出せなくなります。
学生の時期に借金をすると、かなりの贅沢が出来るでしょう。
アルバイトをサボってしまおうか、今月は新しいお洋服を買いたいな、なんて。

しかし、手元にお金があればあるだけ惜しくなります。
「返してしまったら、もう何も買えない」「借りなければ、コレだけ遊べたのに」そんなことばかり考えて、学生生活を送らなければなりません。

私は現在23歳で、運良くすべての借金を返済し終えています。
しかし、運が悪ければ、いまでも同じように借金に頭を抱えていたはずです。

借金があると、何となく腹の底に後ろ暗い空気が残るんです。
あのころの私は、確実に不幸せでした。
遊んでいてもおいしいものを食べていても、何所かで借金のことを考えているなんて、幸せとは言えないでしょう。

親に相談できないなら、アルバイトを変えてみる。
せめて、会社に飛び込む前に友達に話してみる。
意外と、世界は広いものです。

ひとりで抱え込んだまま借金をすると、自分ひとりの世界に呑み込まれてしまいます。
助けてなんてもらえないかも知れない、それでもただ誰かに「頑張れ」と言われるだけで乗り越えられることもあると私は思います。

運営