生活保護を受けると医療費や病院代はどうなるのか?支給される費用は?

生活保護を受けると医療費や病院代はどうなるのか?支給される費用は?

病気や怪我が原因となって働けなくなり、経済的に苦しい状況に陥ることは、誰にでも起こりうる事です。
それをきっかけに生活保護を利用することになることもあるでしょう。

ここでは、生活保護利用中の医療サービスの受け方、医療扶助や医療にかかわる一時扶助について紹介します。

病院へ行くときはどうする?保険証はどうなる?

生活保護が決定すると、国民健康保険の場合は被保険者の資格がなくなり、保険証は福祉事務所に返納します。
代わりに福祉事務所に行き、「医療券」を受け取って病院などに提出することで、自己負担はなく医療サービスを受けることが出来ます。

会社の健康保険組合や、全国健康保険協会、各種共済組合などに加入している場合は、保険証はそのままです。

国民健康保険の場合と同様に、福祉事務所で受け取る医療券と保険証の両方を病院に提出すると、窓口での自己負担分がなくなります。
医療券が発行されるのは、生活保護法の指定を受けている病院ですが、保健医療を行っている医療機関は殆ど指定されているので、心配はいりません。

かかりつけ医などかかりたい病院が決まっている時は福祉事務所にその病院で医療券が使えるか確認してみましょう。

身分証明書として保険証を使っている場合は?

運転免許証を持っていないなど、保険証を身分証明書として使っている場合、生活保護を利用する時に保険証を返納すると、身分証明書として使えるものがなくなってしまいます。
その時は住民基本台帳カード(住基カード)を発行してもらうなどしましょう。

薬やコンタクトレンズも?医療扶助で支給されるものは?

医療扶助で支給されるのは、

  1. 診察
  2. 薬剤または治療材料
  3. 医学的処置、手術およびその他の治療ならびに施術
  4. 居宅における療養上の管理及びその療養に伴う世話その他の看護
  5. 病院または診療所への入院及びその療養に伴う世話その他の看護
  6. 移送

以上のものになり、原則現物給付です。

2の治療材料には眼鏡、コンタクトレンズ、コルセットや義肢や装具、歩行補助杖、吸引器等があります。
本人の申請と医師の要否意見書に基づき、給付されます。

薬剤は後発医薬品(ジェネリック医薬品)を勧められる場合があります。

6の移送というのは通院・入退院・医療上の必要による外出時の交通費です。

一時扶助で医療に関わりのあるものは?

医療を受けるにあたって、定期的にではなくても必要なものは一時扶助で支給されます。
医師の意見書や申請が必要です。

寝巻き等

入院する時に寝巻きがないとき

平常着

長期入院後着るものがないとき

紙おむつ等

病気・高齢などでおむつが必要な時。介護施設入所者を除く

出産準備被服費

新生児の寝具、産着、おむつ

外泊時の費用

入院中外泊した場合の生活費・交通費

高度先進医療について

厚生労働大臣に特別基準の情報提供を行い、保険対象外の医療でも医療費の支給が認められる場合もあります。
積極的に主治医に相談をしましょう。

医療費と生活保護のまとめ

生活保護利用中の医療サービスは、国民健康保険の場合は資格を消失、その他の健康保険組合などの場合は、被扶養者の資格を保持しながら、ともに「医療券」を利用することで窓口での自己負担がなくなることになります。

特に怪我や病気がきっかけで生活保護を利用することになった場合は、十分に医療サービスを受け、気力と体力を充実させて、生活を安定させることに努めましょう。

必要な扶助や医療が受けられるように医療従事者や、福祉事務所とよく相談をしましょう。

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