法律改正で敷金が全額返ってくるって本当?敷金の返還義務とは?

法律改正で敷金が全額返ってくるって本当?敷金の返還義務とは?

記事の概要

何かとトラブルが絶えなかった賃貸の敷金問題ですが、なんと120年振りに法改正されることがほぼ確実となりました。

その法改正の中に敷金に関する条文が含まれており、これまで慣例的に続いていた敷金問題が大きく変わることになります。

敷金のほぼ全額が還ってくる

今回敷金問題について改正される点は、大きく2つに分けることができます。

1:敷金・・・賃貸入居時の担保とし、契約終了時に家主は賃借人に返還義務が発生する

2:原状回復・・・賃借人は、通常使用による傷や経年劣化を修理・修復する義務が発生しない

もう少し噛み砕いた内容で詳しく解説していきたいと思います。

敷金の返還義務

これまで敷金と言えば、退去時の壁紙張替えだったり、ルームクリーニング費用などに充てられることも多く、退去してもほとんど返ってこないという認識が強かったと思います。

実際に家賃8万円の物件で敷金3ヶ月を払っていれば、24万円を敷金として預けているのに、退去時なんやかんや差し引かれて、手元に戻るのは数万円あれば良い方でした。

場合によっては、フローリングの張替えなどが必要だと言われ、敷金だけではカバーできずに、追加で費用を請求されたという人も少なくないはずです。

敷金が還ってこない理由

本来敷金というのは、家賃滞納などがあったときの保証金(担保)のようなものです。
でわなぜ敷金はほとんど還ってこないのでしょうか?

理由は簡単です。
家主が敷金は預かっている保証金という認識が低いからです。
つまり敷金も礼金も家賃も、一度自分の懐に入った金は自分のものだと認識している家主が非常に多いのです。

それと、不動産会社の利益になっていることもあります。

基本敷金というのは、家主が受け取るものなのですが、不動産会社が大きく関係しています。

例えば退去があるときに、不動産会社が立会いますよね。
このときに不動産会社が室内を検査し、修復や交換が必要な部分を見積りします。

そして家主に「コレだけの修復費や交換費が掛かります」という見積りを出し、家主のOKが出れば、不動産会社が各内装業者などを手配します。

ココまで話せばカラクリが解った人も多いと思いますが、それらの内装業者から不動産会社はバックマージンをもらっているという仕組みです。

もっと言えば、ルームクリーニングなどの業者を自社でやっている不動産業者もあるので、そうなるとルームクリーニング代が丸々不動産業者の利益になるのです。

原状回復とは

今回の法改正で一番注目したいのが、この原状回復の義務についてです。
原状回復とは、賃借人が借りた当時の状態にして退去することをいいます。

例えば入居するときに、畳が新品だったり、壁紙を張り替えたばかりの状態であれば、退去するときにも畳を新品にして、壁紙も新たに張り替える義務があるということになります。

もっと解りやすくいえば、フローリングに物を落として傷をつけてしまった場合、そのフローリングも張り替える必要があります。

この原状回復が賃貸業界では常識になっていたのですが、それが今回の法改正で大きく変わります。

具体的な変更点として、通常使用や経年劣化によるものは、賃借人に現状回復の義務が発生しないことになるのです。
つまり、普通に生活しているだけでも畳は古くなりますし、壁紙も汚れますよね。

このような経年劣化と思われる消耗品は、家賃に含まれているので、賃借人が修繕・修復する義務は無いという判断です。

もちろん、タバコを吸うのも通常の使用なので、タバコのヤニで壁紙が黄色く汚れても、それは通常使用の範囲と解釈することになり、原状回復の義務は発生しません。

これまでも同じようなことを主張する人は多く、トラブルの原因となっていましたが、今回は法律で定められることにより、家主と賃借人の義務が明確になるので、敷金トラブルが減少していくことが考えられます。

ただ一つ覚えておいてほしいのは、あくまでも通常使用と経年劣化に対しての考え方なので、賃借人が傷をつけたり、破損させた箇所については、これまで同様、原状回復の義務は発生します。

~記事のまとめ~
この法改正が実施されれば、預けていた敷金のほとんどが返還される可能性が高くなります。

8万円の家賃で、敷金3ヶ月(24万円)を預けていた場合、どう少なく見積もっても20万円以上は返還されることになるでしょう。

それでも、不動産業者や家主は、これまでと同じように敷金から原状回復費用を捻出しようとするかもしれません。
その場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談するまでもありません。
地域の消費者センターに相談したり、地域を管轄している不動産連合組合などに相談するだけで簡単に敷金返還に応じてくれるはずです。

  • 銀行ボタン
  • 即日ボタン
  • 主婦ボタン
  • おまとめボタン
  • 無利息ボタン
  • 審査が通らない
運営